House Vision レポ

2013年3月14日

というわけで、万障くりあわせて行ってきました。

ひとことでいうと、無意識であれ確信犯であれ、
ステレオタイプに支配され安住している
今の「家」の在り方にカツを入れる企画。

これから家づくりを考えようとする方には、
新鮮で刺激的だったのではないでしょうか。

提案の骨子は、アカデミズムの世界では出尽くしていて、
目新しいワケではないんだけれど。

じゃあ。

それを積極的に提案してきたか。
建て手と住まい手を巻き込んで本気で実現に取り組んだことがあるか。

リアルがアカデミズムに追いつくために、
今までいったいどれだけのことをしてきたか。

アカデミズムと実務の間をウロチョロする私にとっては、
そんなことを問われた気がするHOUSE VISIONだった。

個人的に注目したのは、坂茂さん&無印良品のコラボ。
構造がすべて収納で構成される家。

家としての緻密なリアリティに溢れていて。
彼らが本気で取り組んだことが伝わる提案でした。

学生の提案とプロの提案を分けるのは、
「ほんとに実現しそう」
そう思わせるリアリティの有無だと思う。